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四季折々、季節の変化にはぐくまれてきた私たちの暮らし。
形あるものから、形にできない精神の世界まで。
日本人の生活や文化は、季節によって育てられたと言っても過言ではありません。
季節は大気の変化。その変化はわたしたちの暮らしや精神にも大きな影響力を持っています。
ここでは、季節ごとに実践できる気学の知識や応用、日常に隠れた気学など、工一学山の目線で徒然に語ってゆきます。
9月の開運気学
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米を知って、食べて開運!?
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精神(こころ)を作ってくれたお米
皆さんお元気ですか。工一学山です。
暑い夏が過ぎ、さわやかな秋風が吹く、良い季節になってきました。
9月は十二支でいえば酉の月、そして気学でいえば「実りの秋」といったところ。
夏バテ等で落ちていた食欲も増してくる時期ですね。
各地の田んぼでは、重たげに穂を垂れ、良く実った稲穂が見られるのではないでしょうか。黄金色の田んぼを見ていると、心が満たされるような気がします。
待ちに待った、新米の時期もあと少し・・。心だけでなく、お腹も満たされますね。
日本人だけでなく、世界の人々が新米の出荷を楽しみにしています。
その一方で、最近では米食を控える人が増えています・・なんて話題を耳にしますが、やはり日本人の主食は、米が一番です。
なぜなら、日本人の根底にある精神的なものは、米が作っていると言えるからなのです。
実際、日本の神様の多くは米に関係しています。
例えば竜神様。
稲作に水は欠かせません。ですから、
米の神=水の神=竜神様という図式が成り立ちます。
かの有名な神話、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)に出てくる姫の名は奇稲田姫(クシナダヒメ)で、米の神様であることがわかります。
稲荷神社も、稲=米ですよね。
わたしたちの生活や文化に欠かせないお米。わたしたち日本人が当たり前に食べてきたように思われがちですが、実はそんな米も、身分に左右されず、不自由なく誰でも食べられるようになったのは、1950年代と言われています。
それ以前まで、一般の日本人にとって「米」は主食とは言えない存在でした。
にもかかわらず、日本全国で稲作が進められてきたのには、深い訳があります。
その訳とは、米には「霊力がある」と信じられていたことです。
そのため、米をお供えしたり、食べることにより、そのパワーを頂戴し、守って頂くことが出来ると考えられてきたのです。
日本の儀式には米がついてまわります。
出産の時に米を撒いたり、死者の枕元にご飯を供えたり・・他にも沢山ありますね。
また、日本の象徴である天皇が行う最も重要な政(まつりごと)は、米の豊作祈願(祈年祭)や、収穫の喜びを奉告する事(新嘗祭《にいなめさい》)でした。
朝廷から武家社会に移り変わった以後も、米を税として納めさせたり、武士のサラリーも『一石の主(いっこくのあるじ)』など米の単位で表されており、興味深いものがあります。
「米」は日本の文化を育んできた存在であり、わたしたちの精神的な部分を作ってきた存在でもあるのです。
そんなことが分かると、改めて米の素晴らしさや、米に対して興味が沸き、米を食べなくては・・!と思うのではないでしょうか。
米については、まだまだお伝えしたいことがあります。シリーズでお伝えしていけたらと思っています。
今回の季節の気学はいかがでしたか。美味しい新米を頂きながら、わたしたちと米との深い関わりも、一緒に味わってみてください。
また次回をお楽しみに。
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