皆さんこんにちは。
お元気ですか、工一学山です。
季節の変化が徐々に感じられる季節になってきました。
昼は夏の虫が鳴き、夕方からは秋の虫も鳴き出していますね。まだ入道雲がわき立つ夏ですが、時折、空が高く見えることもあります。季節を告げる虫の音や、風、雲の移ろいを、楽しんでみてはいかがでしょうか。
さて以前、十二支と共に十干のお話しをしましたが、今回は十干の事を、もう少し掘り下げてお話ししたいと思います。
現在でも、暦カレンダーなどで、毎年、毎月、毎日の欄に、十干と十二支は掲載されています。十二支はみなさんご存知の「子〜亥」ですね。来年、2018年の十二支は「戌」。
十二支は十干と合わせて、年・月・日・時を表す際や、方角・ものの順序等を表すのにも用いられてきました、というお話しを、以前ここでご紹介しました。
では、十干とはなんでしょう?
十干は「天干」ともいい、また、「天幹」とも言います。
干は幹(みき)の略字として用いられたのです。
因みに十二支は枝(えだ)の略字として使われています。
十干と十二支を用いたこの暦は紀元前1000年代、中国の殷の末期に作られたとされますが、
その暦のもととなるのが、陰陽五行説です。
「陰陽五行説」というとムツかしそうに感じるかもしれませんが、陰は月、陽は日(太陽)、そして五行は「木・火・土・金・水」を現しています。
五行とは、上に記した五つの気が相生(つまり、五気同士が、互いに協力し助け合い親しみ合う関係)したり、相剋(つまり、五気同士が、相手に打勝ち、傷つけるという関係)しあって万物を生成し、制裁している状態を言います。
そして日本では、「陽」を兄(え)、「陰」を弟(と)に代えて表しました。
つまり、陰陽と五行を合わせると
木兄→甲(きのえ)
木弟→乙(きのと)
火兄→丙(ひのえ)
火弟→丁(ひのと)
土兄→戊(つちのえ)
土弟→己(つちのと)
金兄→庚(かのえ)
金弟→辛(かのと)
水兄→壬(みずのえ)
水弟→癸(みずのと)
という順番と進み方になります。
上に記した右側の文字、暦カレンダーでよくご覧になると思います。日常的なシーンでもよく使われますね。
たとえば契約書には(以下「甲」とする。以下「乙」とする)なんて書かれていますし、「甲乙つけがたい」なんて言葉もあります。意外と、現代の私たちにも馴染み深い文字です。
本来「えと」は「兄弟(えと)」であり、「十干」に関してのものでしたが、
現在、「えと」というと十干十二支のことも表す言葉になっています。
わかってくると、今まで記号のように思えた十干にも、親しみが沸くのではないでしょうか?
また、十干、十二支だけでなく、九つの性質に分けた九気性というものを合わせ、これらを活用する事で、自分自身を知り、自分自身の運勢や、これからの生き方などに用いることが出来ます。
自分自身を知る事は、開運のための第一歩です。
今回の、季節の気学はいかがでしたか。
また、来月もお楽しみに。
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